2014年4月28日月曜日

ミラノサローネへの道12 ミラノ初日やっとの事で滞在先のホテルへ

みなさん、こんにちはARUPaPaです。
ボンジョルノ~

マルペンサ空港に無事到着し、隣のイタリア人ご夫妻に「アリベデルチ!」と挨拶した後、飛行機を降り、長い通路を歩いて到着ロビーに向かいました。入国審査でパスポートにスタンプを押してもらってから、ターンテーブルでチェックイン貨物を受け取ったまでは良かったのですが、税関が見つかりません。仕方なく人の流れについて行くと外に出てしまいました・・・。

外に出る自動ドアは一方通行なので、引き返すこともできないのでとりあえず案内所に行き、おばさんに成田でハンコを押してもらった輸出許可証を見せて税関(ドガーナ)はどこか聞くと、2Fの出発ロビーに行けというのですが、今到着したばかりなのに出発ロビーに行くのは変ですよね?ここは、しらばっくれて一旦ホテルへ向かう事にして、特急券売り場へ行きカドルナ駅までの切符12ユーロを購入したのですが、20ユーロ払ってお釣りを渡されるときに、英語で「このお釣りの中から2ユーロを私にくれ!」みたいな事を駅の職員の姉さんが言うのです。「No!」と首を振ると「ちぇっ」って感じで隣の職員と世間話を始めました・・・。恐るべしイタリア、日本の常識はもう通用しません。

ホームに下りて停車中の特急に乗り込んだのですが、本当に税関通ってないけど大丈夫かな~という不安が込み上げてきて、やっぱりもう一度確認してからにしようと、出発待ちの特急を降りて空港の到着ロビーに引き返しました。途中、高校生ぐらいのスリっぽいのが居る中、緊張して大きな荷物をゴロゴロ引っ張っていると、ロビーに日本人シニア団体ツアーの方がベンチで休憩していたので、マルペンサ空港の税関について聞いてみることにしました。あぁ異国の地で言葉が通じるってありがたい!ベンチに座っている男性に事情を話してみると、それなら添乗員さんが詳しいと思いますよというので、女性の添乗員さんに相談すると、もう税関は通っているので心配する必要はありませんよと、心強い回答をいただきました。他の国は別だけど、イタリアは結構「ゆるい」らしいです。のちのち、この「ゆるさ」は身をもって実感する事になるのですが、やはりここでも日本の常識は意味がないのですね。

添乗員さんのおかげで安心出来たので、特急のホームまで引き返しました。左のホームに下りると若い5人組くらいの男女がいて、兄さんに英語で「ミラノ市街に行くのはこのホームで良いのか?」みたいな事を聞かれたので、「アイム ニュー ヒアー」と答えました(笑)残念ながら、自分も良く分からんのよ・・・。ベンチに座って列車を待っている間に成田で借りたグローバルWi-Fiの設定をiPhoneで行っていると、反対側のホームに列車が入っていました。あぁ反対側だったんだ・・・。


ドアについている丸いボタンを押すとドアが開きます。椅子に座ってしばらくすると、発車のベルやアナウンスもなく、17:26発MALPENSA EXPRESSはカドルナ駅に向け出発しました。夕暮れの田園風景を走り、列車は36分かけて20:02にカドルナ駅に到着しました。

駅に着くと最初に感じたのはタバコ臭さ。駅のホームには数メートル間隔で大きな灰皿があります。タバコを吸う方にはイタリアは天国かも(笑)。駅の改札まで行って、切符を出そうとポケットを探しても見つかりません。あれっ切符なくした?ベンチに座ってスリを警戒しつつ、くまなく探しても見つからないので、「駅員に切符を無くした」とボディーランゲージで伝えると、「いいから、こっちから出れ!」みたいな事を言われて駅の改札を出る事ができました。その時は、この人親切だな~と思っていたのですが、イタリアでの滞在を続けていると、言葉も通じないし面倒くさいから「行け行け」って感じであしらわれたのが本当のところなんでしょうね。

カドルナ駅から地下鉄グリーンラインで滞在先のホテルに向かう予定だったのですが、日も暮れて駅の周りは多くの若者がたむろしていたので、ここで始めての地下鉄は危険と判断してタクシー乗り場へ。プリウスのタクシーが停まっていたので、やや年配の運ちゃんににホテルの名前を見せると大きな荷物を見てリヤハッチを開けました。大きいトランクは20kg以上あるので、「お前反対側持て」とジェスチャーで言われ、運ちゃんと一緒にトランクをプリウスに積み込みます。なんか滑稽だなと思いつつタクシーに乗り、プリウスはカドルナ駅から石畳のガタガタ道を走ります。夜のミラノの街はオレンジ色の街灯に石造りの建物が照らされていたのですが、建物の石の壁は落書きだらけです。こんなに落書きが多いとはちょっと意外でした。

プリウスは高速(アウトストラーダ?)に乗り120km/hくらいで軽快にを飛ばします。しばらくしてホテルの看板nH MILANOFIORIが見えると、あれがそうだと言うような事を言って一般道に降り、ホテルの車寄せへ到着。料金の25ユーロを用意して、運ちゃんとトランクを下ろそうと車の後ろに行くと、運ちゃんが「お前は手伝うな」みたいな事をしきりとジェスチャーします。後ろを見ると私服のドアマンらしき男が立っていて、「そいつにチップを払え」みたいな事を言うのです。ドアマンらしき男にチップ2ユーロを払って、再び運ちゃんとトランクを下ろそうとすると、「お前は何もしなくていいんだ」みたいな事を言われ、そうかこのドアマンらしき男の仕事なんだとやっと理解しました(笑)

運ちゃんに25ユーロ払って「グラッチェ」と言うと、にっこり笑って「プレーゴ」と言って走りさります。あっ領収書もらうの忘れた・・・。ドアマンらしき男に案内され、ホテルのカウンターでパスポートを見せチェックインしました。空港もホテルもチェックインはパスポートを機械に通すだけで良いのですね。カードキーと日本語の案内書、Wi-Fiの設定をもらい、4F(日本だと5F?)の部屋へ。2ユーロのチップをもらったドアマンらしき男は部屋まで案内すると、満面の笑みで帰っていきました。


やっとの事で部屋につきましたが、疲れてはいるものの時差ぼけと興奮で眠れません。2回目の機内食で出て食べずにとっておいたクラッカーとクリームチーズと持参した電熱器でお湯を沸かしコーヒーを作り簡単な夕食を取ります。それから、トランクの荷物を出して風呂に入って下着の洗濯をしました。

風呂上りにかみさんが、持たせてくれた黒糖を口に含むとしみてきます。あー疲れがとれる・・・。特急の切符は添乗員さんと話した時に無くしたのかもとか、飛行機やホテルでの生活を考えるとスリッパを持ってくれば良かったとか考えつつ、ダンボールで簡易スリッパを作り、11時ごろ就寝しました・・・。

ミラノでの初日はこんな感じで大変でしたが、なんとか無事滞在先のホテルまでたどり着くことができました(笑)

それでは、この続きはまた次回・・・。
アリベデルチ!




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